ザルツブルクのアーリング・ブラウト・ハーランド【写真:Getty Images】
今季驚異的なペースでゴールを量産しているザルツブルクのノルウェー代表FWアーリング・ブラウト・ハーランドに対し、多くの有力クラブが獲得への関心を強めているようだ。各国メディアが噂を伝えている。
ハーランドは現地時間17日に行われたチャンピオンズリーグ初戦のヘンク戦でハットトリックを達成。オーストリア国内のリーグ戦、カップ戦も含めて今季9試合でハットトリック4回、計17得点を記録する圧倒的な活躍をみせている。
地元紙『ザルツブルガー・ナハリヒテン』によれば、ヘンク戦には欧州各国から実に50クラブものスカウトがハーランドを視察に訪れていたとのこと。マンチェスター・ユナイテッドもスカウトを派遣していたクラブのひとつだとされている。スペイン紙『ムンド・デポルティボ』はバルセロナのスカウトも派遣されていたと伝えた。
ザルツブルク加入以前に母国ノルウェーのモルデに所属していたハーランドは、現ユナイテッドのオレ・グンナー・スールシャール監督のもとでプレーしていた。同監督はヘンク戦でのハーランドの活躍を称賛しつつ、ユナイテッドに加入するかどうかの見通しについては、「彼はおそらくユナイテッドの熱烈なファンというわけではないだろうね」とコメントしている。
スールシャール監督がそう語る理由は、父親であるアルフ=インゲ・ハーランド氏の経歴も関連しているのかもしれない。息子と同じくノルウェー代表だったアルフ=インゲ氏はマンチェスター・シティにも在籍し、ユナイテッドのロイ・キーン氏と衝突した因縁もあった。
だがそのアルフ=インゲ氏自身は、息子がユナイテッドへ移籍するとすれば反対はしないようだ。「そうなれば素晴らしいことだ。サポーターであることと仕事は区別すべきだ。プレミアリーグが彼にとって魅力的であることは間違いない」とノルウェー『TV2』に語っている。
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