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安西幸輝、ポルトガル初ゴールに絶賛の嵐「異世界からのゴール!」「中島翔哉を思い出させる」

text by 編集部 photo by Getty Images

安西幸輝
ポルティモネンセに所属する日本代表DF安西幸輝【写真:Getty Images】

 ポルティモネンセから「リーグで一番のサイドバック」が生まれるか。そのきっかけとなるかもしれない、豪快な一発がゴールネットに突き刺さった。

 現地15日に行われたポルトガル1部リーグの第5節で、ポルティモネンセはポルトに2-3で敗れた。その中で、ポルティモネンセの日本代表DF安西幸輝が加入後初ゴールを挙げている。

 待望の瞬間は77分にやってきた。GKリカルド・フェレイラからのロングパスを右サイドの高い位置でコントロールした安西は、そのままカットインして左足を振り抜く。綺麗なカーブのかかったシュートがアルゼンチン代表GKアグスティン・マルチェシンの伸ばした手をかすめてゴールに収まった。0-2から猛反撃を見せていたポルティモネンセをさらに勢いづける貴重な同点ゴールとなった。

 この一発がもたらしたインパクトは凄まじい。試合から一夜明けた16日付のポルトガル各紙は安西のパフォーマンスを攻守両面において絶賛していた。

『レコード』紙は採点で安西にポルティモネンセの選手では単独最高となる「4」をつけた。チームが敗れたにも関わらずこの評価は、極めて高いと言える。寸評でも「左足で、遠くから、チケットの価値ある、異世界からのゴール! ガッツと決意が加わり、守備でも十分だった」とゴールの場面を取り上げるだけでなく、リーグ屈指の破壊力を誇るポルトの左サイド攻撃を押さえ込んだ力強い守備面での貢献も称賛した。

『オ・ジョーゴ』紙は、交代で出場して試合の流れを変えるのに大きな役割を果たしたMFデネルやMFマルロス・モレノとともに安西にチーム最高タイとなる「7」を与えている。そして寸評でも絶賛が止まらない。

「覚えておくべきゴラッソ! 中央に向かってカットインし、日本人はスタジアムをぶち上げるアーチのかかったシュートを打つことに決めた。さらにルイス・ディアスとアレックス・テレスを前にしても、ピッチ上を少しずつ上がっていった」

 安定した守備対応からサイドの主導権を引き寄せ、積極的な攻撃参加を見せた後半につながる一連のパフォーマンスへの賛辞に他ならない。後半途中からは東京ヴェルディユースの先輩であるMF中島翔哉もしっかり抑えた。

『ア・ボラ』紙は安西にチーム内最高の「7」をつけた。ここでもやはり試合全体を通したパフォーマンスの傑出ぶりに称賛の言葉が並ぶ。

「ファンタスティックな日本人のゴール、中島(翔哉)を思い出させる。ルイス・ディアスを止めることにおいて、守備的に大きな困難を経験したが、そこでブルーノ・タバタのサポートが必要になることは滅多になかった。チーム内でアントニオ・フォーリャ監督が推進した変更と選手交代により、安西は縛られた状態から自由になり、アレックス・テレスだけでなく、ポルトの守備全体とってと頭痛の種となった」

 安西は試合後、最終盤の失点による敗戦を悔やみつつも「結果を出すことによって周りの選手が認めてくれて、ボールが出てくると思うので。これからもっと要求していいのかなと思いました」と初ゴールで得た自信を口にしていた。

 今、ポルトガルで目指しているのは「リーグで一番のサイドバック」で、「自分の価値をどんどん高めていくことによって、周りの人から認められる」という手応えも掴みつつある。「僕もこのチームからもっとステップアップしていきたい」と力強く語る24歳の未来は明るく輝き始めた。

【了】

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