サミュエル・エトー【写真:Getty Images】
元カメルーン代表のFWサミュエル・エトーは、現役を引退することを決めたようだ。7日に自身の公式インスタグラムアカウントで引退発表と思われるメッセージを投稿している。
エトーは自身の写真に添え、「終わり。新たな挑戦に向けて。みんな、大きな愛をありがとう」と投稿。現役引退を明言してはいないが、各国メディアでは引退宣言と受け止めており、古巣であるスペインのマジョルカなどもSNSでエトーへの感謝を表している。
現在38歳のエトーはレアル・マドリーの下部組織からトップチームにデビュー。レガネス、エスパニョールへのレンタルを経て2000年に加入したマジョルカで大きく飛躍した。同じくマドリーからマジョルカに加入した日本代表MF久保建英の“大先輩”でもある。
マジョルカではクラブ歴代最多となるリーガ1部通算54得点を記録。2004年に移籍したバルセロナでもゴールを量産し、2005/06シーズンにはリーガ得点王に輝いた。2008/09シーズンにも30ゴールを挙げるなど5年間で通算111得点を記録し、2度のチャンピオンズリーグ(CL)優勝など多くのタイトルに貢献した。
続いて移籍したインテルでもCL優勝を含む3冠を達成。その後はロシアのアンジ・マハチカラ、プレミアリーグのチェルシーとエバートン、セリエAのサンプドリア、トルコのアンタルヤスポルとコンヤスポルでプレーし、昨夏にはカタールのカタールSCに加入していた。
カメルーン代表としても長年にわたってエースとして活躍し、同国歴代最多の56ゴールを記録。4大会のワールドカップ出場や2000年シドニー五輪での金メダル獲得などの実績を残し、4回(歴代最多タイ)のアフリカ年間最優秀選手賞を受賞している。
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