インテルのマウロ・イカルディ【写真:Getty Images】
インテルでアントニオ・コンテ新監督の構想外となり、移籍か残留かで揺れていたアルゼンチン代表FWマウロ・イカルディの問題が急展開を迎えた。イカルディはインテルを相手取って訴訟を起こすことを決めたという。
一旦は他クラブからのオファーを全て断り、インテルに残留することが濃厚になったかに見えたイカルディ。だがモナコから好条件のオファーが届いていることが伝えられるなど、依然として去就は不確定な状況が続いていた。
そういった中、事態はまた新たに大きな動きを見せようとしている。伊紙『ガゼッタ・デッロ・スポルト』など複数メディアが30日に伝えたところによれば、イカルディはインテルでの待遇を変えさせるため法的手段に訴えたようだ。
イカルディは今季のインテルで背番号を与えられ、所属選手として登録はされているものの、チームの戦術練習からは外されている状態。その状況を変えるため、練習復帰を認めることを裁判所を通してクラブに要求するとともに、これまでに受けた扱いに対する損害賠償として150万ユーロ(約1億7600万円)の支払いを求めたとのことだ。
一方で、他クラブへの移籍に向けた動きも引き続き伝えられている。モナコはイカルディ獲得から手を引くことを決めたとみられているが、移籍先候補としてパリ・サンジェルマンとアトレティコ・マドリーが残されており、クラブは交渉成立を試みようとしているようだ。一方でイタリア『スカイ』は、ユベントス移籍の可能性も完全に消えてはいないとも伝えている。
かつてインテルのエースストライカーとして活躍し、キャプテンも務めたイカルディだが、昨季以来その関係は悪化の一途を辿っている。移籍期間の終了も迫る中、どのような結末を迎えることになるのだろうか。
【了】