ヴィッセル神戸対浦和レッズ
元日本代表で今夏にヴィッセル神戸に加入したDF酒井高徳【写真:Getty Images】
注目カード(明治安田生命J1リーグ)
ヴィッセル神戸対浦和レッズ 8月17日 19:00
注目選手
DF:酒井高徳(神戸)
ヴィッセル神戸は前節、敵地で大分トリニータと対戦している。同試合では従来の4バックではなく3バックを採用したアウェイチームは、立ち上がりから主導権を握り、32分にFW古橋亨梧が先制ゴールをマークするなどほぼ完璧な内容で前半45分間を締めた。しかし、後半立ち上がりの48分にミスからFWオナイウ阿道に同点弾を許すと流れは大分に傾き、攻め込まれる時間帯が続いた神戸。結果、逆転弾こそ許さなかったが、1-1で試合を終えている。
これで神戸はリーグ戦5試合勝ちなしとなった。順位は変わらず15位と苦しんでおり、同クラブの翌日に試合を行ったサガン鳥栖が勝利を収めたため、J1参入プレーオフ圏内の16位との勝ち点差は「2」にまで縮まっている。今節の浦和レッズ戦では、なんとしても残留争いから脱出するためのキッカケを掴みたいところだ。
対する浦和も、ここ最近は苦戦続き。前節の北海道コンサドーレ札幌戦を1-1で終えた同クラブはこれでリーグ戦3試合連続ドローという結果になり、直近5試合で勝ち点3を奪ったのはわずか1試合。なかなか上位進出のキッカケを掴めず、順位は10位となっている。神戸戦はアウェイという難しいゲームとなるはずだが、こちらも久しぶりの白星を目指したいところだ。
この試合の注目選手は14日にドイツのハンブルガーSVから神戸に移籍することが決定した元日本代表DFの酒井高徳になるだろう。
2009年にアルビレックス新潟でプロデビューを果たした酒井。翌2010年には日本代表デビューも果たすなど、瞬く間に実力屈指へのDFへと成長を遂げた。2011年にドイツのシュツットガルトへ移籍を果たし、2014年にはブラジルワールドカップにも出場。2015年はハンブルガーSVへ活躍の場を移し、キャプテンにも就任するなど同クラブの象徴的な選手となった。
しかし2017/18シーズンにクラブは史上初の2部降格という憂き目に遭うなど、酒井に待っていたのは苦悩の連続であった。そしてクラブは昨シーズン、1年での1部昇格を決められず。主将の酒井には激しいブーイングが浴びせられるなど、批判に晒される日々が続いたのである。
そんな酒井は海外での挑戦を終え、今月に神戸へ移籍。17日の浦和戦から出場は可能となり、ピッチに立つことになれば2011年以来、約8年ぶりのJリーグでのプレーとなる。果たして下位に沈む神戸を救い出すことができるか。