鹿島アントラーズ【写真:Getty Images】
【鹿島アントラーズ 2-1 横浜F・マリノス J1第22節】
明治安田生命J1リーグ第22節の鹿島アントラーズ対横浜F・マリノス戦が10日に行われ、ホームの鹿島が2-1で勝利を収めた。
首位を走るFC東京が再び抜け出し、やや離れて3チームがそれを追う構図となった今季のJ1。3位の横浜FCと4位の鹿島による直接対決は、首位戦線への生き残りを懸けた重要な一戦となった。
キックオフからわずか20秒、鹿島にいきなりの先制ゴールが生まれる。最終ラインにボールを戻してパスを回す横浜FMに対して前線で執拗にプレスをかけボールを奪うと、土居聖真のパスを受けたセルジーニョがペナルティーエリア右から弧を描く左足シュートをネットに送り込んだ。
前半終了間際の43分にも相手のミスから決定機を迎えた鹿島だが、土居の決定的なシュートをGK朴一圭が見事なセーブ。前半はホームの鹿島が1点のリードで折り返す。
56分にはCKからのこぼれ球を土居が流し込み、鹿島がリードを広げたかに見えた。だが主審は副審としばらく協議を行った上で、その前のプレーでオフサイドがあったとして鹿島の得点を認めなかった。
追加点が幻となった鹿島は、68分には同点とされてしまう。右サイドのゴールライン際まで抜け出した仲川輝人がマイナスの浮き球クロスを上げ、遠藤渓太が狙ったボレーはうまくヒットしなかったが、浮いたボールを仲川が頭で押し込んだ。
だが横浜FMは77分に扇原貴宏が2枚目のイエローカードを受けて退場。数的優位に立った鹿島は87分、三竿健斗からのロングボールを土居が頭で折り返し、最後は交代出場の上田綺世が冷静にGKの逆を突いたシュートをゴール左へ流し込んだ。上田はJ1での初ゴールとなる。
これが決勝点となり、鹿島が2-1の勝利で勝ち点3を獲得。順位の上でも横浜FMを上回っている。
【得点者】
1分 1-0 セルジーニョ(鹿島)
68分 1-1 仲川輝人(横浜FM)
87分 2-1 上田綺世(鹿島)
【了】