鹿島アントラーズ【写真:Getty Images】
J1の鹿島アントラーズは30日、株式会社メルカリが株式会社鹿島アントラーズ・エフ・シーが発行する61.6%の株式を取得したことをクラブの公式サイトで発表した。日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)の理事会で株式譲渡が承認された。
メルカリ社は2017年から鹿島とスポンサー契約を締結。今回、同社は鹿島の筆頭株主となり、鹿島がメルカリグループに参画することで合意に達した。クラブの発表によると、日本製鉄株式会社が鹿島の発行済株式72.5%のうち61.6%をメルカリに譲渡する株式譲渡契約を締結したという。
メルカリ社は「今後は、鹿島アントラーズの独立したクラブ運営を尊重しながら、当社が持つ経営ノウハウを活用し、ファンやサポーターの皆様に愛され、世界に挑む鹿島アントラーズのさらなる発展をアントラーズファミリーとしてサポートしてまいります」とコメントしている。
鹿島の公式サイトでは「メルカリの持つテクノロジーと経営ノウハウを提供することが、さらなる経営基盤の強化に繋がると判断し、日本製鉄から株式を譲り受ける契約を締結するにいたりました。今後、鹿島アントラーズのホームタウンである鹿行地域(鹿嶋市・潮来市・神栖市・行方市・鉾田市)と一体となり、メルカリ・鹿島アントラーズ・地域の三位一体でスポーツ事業の振興に貢献し、すべてのアントラーズファミリーの皆さまに愛されることを目指してまいります」と発表している。
なお、この株式の譲渡には公正取引委員会からの承認を得られることが条件となっており、譲渡完了後に新体制を公表することになるという。
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