マンチェスター・シティのペップ・グアルディオラ監督【写真:舩木渉】
マンチェスター・シティのペップ・グアルディオラ監督は、27日にEUROJAPAN CUP 2019で対戦する横浜F・マリノスの取り組みに共感し、好ゲームを期待しているようだ。26日に公式記者会見に出席し、試合に向けて意気込みを語った。
交通渋滞に巻き込まれて会場への到着が遅れたグアルディオラ監督だったが、記者会見途中にはマリノスのアンジェ・ポステコグルー監督と談笑するなどリラックスした様子だった。
「コミュニティシールドまで9日あるが、マリノスのビデオを見てきて、相手のやり方を考えると、リバプールとの一戦に向けて最高の(準備のための)試合になると思っている」
グアルディオラ監督はなぜそのように考えるのか。理由は「シティとマリノスが似た哲学を持っている」からだ。シティ・フットボール・グループの中で提携関係にある両者は、細部にこそ違いはあるものの、確かに似たプレースタイルで戦ってきた。
「両チームともボールを持って、主導権を握りたがる。両チームとも攻撃的で、ゴールが決まった時にはフットボールは壮観なものになるだろう」
シティをプレミアリーグ連覇に導いたグアルディオラ監督が「似た哲学を持つ」と語ることには、大きな意味がある。先進的な戦術を持ち込んでチームを作っていく過程でのやりがいや苦しみを熟知しているからこそ、「似た哲学」を形にして結果を出してきたマリノスの力量を認め、共感する部分があるに違いない。
マリノスにとっては“師匠”とも言える存在に胸を借りて、今のチーム力を推し量るまたとないチャンス。試合が終わった後には、グアルディオラ監督を唸らせるようなアグレッシブな戦いとエキサイティングな展開に期待したいところだ。
(取材・文:舩木渉)
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