ラ・リーガ・アイコン就任発表イベントに出席したアンドレス・イニエスタ【写真:編集部】
Jリーグのヴィッセル神戸に所属する元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタに、新たな“称号”が与えられた。
スペインプロリーグ機構は、昨年夏までバルセロナの象徴だったイニエスタを「ラ・リーガ・アイコン」に任命。22日には都内で公式アイコン就任を記念するセレモニーが行われた。
今年3月に発足した「ラ・リーガ・アイコン」は、世界最高峰のスペインリーグで象徴的な活躍を披露してきた選手が任命され、その魅力を発信していく役割を担う。1人目として選ばれた元レアル・マドリーのGKイケル・カシージャスに続き、イニエスタは2人目の「アイコン」となった。
就任発表セレモニーに参加したイニエスタは「ラ・リーガを代表する選手として選んでもらったので、リーグを世界に発信するためにできる限りのことをしたい」と意気込みを語った。バルセロナでの経験を元に、「自分がプレーすることによって世界にその価値を発信していきたい」とも述べている。
バルセロナやレアル・マドリー、アトレティコ・マドリーといった世界的な強豪クラブのみならず、各地域に根ざした独特の文化を持つ多様なクラブがしのぎを削るのがラ・リーガの魅力の1つ。1部では世界トップクラスの競争力を持つ20クラブが毎年頂点を目指して激しい戦いを披露する。
イニエスタは「ラ・リーガは世界で一番の、どんな選手でも一度はプレーしたいと思うリーグ。知名度の高いチームが集まっているし、レベルも非常に高いものが要求される。すべての魅力が集まっている。だから世界中の選手がプレーしたいと思うのではないか」と、15年以上にわたってプレーしてきた母国リーグの特徴をアピールしていた。
また、セレモニーではSNS上でファンが選んだ「イニエスタを表す漢字」も発表され、生書道パフォーマンスによって「至宝」の2文字がダイナミックに描かれた。それを目の前で堪能した本人は「本当に素晴らしいスペクタクル。芸術だと思う」と笑顔を見せていた。
現在は神戸でプレーするイニエスタにとって、22日はJリーグデビューからちょうど1年の記念すべき日でもあった。27日には古巣バルセロナとの親善試合も予定されている。「Jリーグの発展にも努めたい」という“至宝”は、「アイコン」として日本から独自の目線でラ・リーガやサッカーの魅力を発信していく。
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