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マンU、モウリーニョが残した負の遺産の真相。引き継いだスールシャールはいかに苦しんだか【18/19シーズン総括(8)】

2018/19シーズンは、これまでスペインが握っていた欧州の覇権がイングランドへと移る結果で幕を閉じた。タイトル獲得や昨季からの巻き返しなど様々な思惑を抱えていた各クラブだが、その戦いぶりはどのようなものだったのだろうか。今回はマンチェスター・ユナイテッドを振り返る。(文:内藤秀明)

シリーズ:18/19シーズン総括 text by 内藤秀明 photo by Getty Images

リスペクトし過ぎる戦術選択

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昨季、CLベスト8敗退、リーグ戦でも6位フィニッシュとなったマンチェスター・ユナイテッド【写真:Getty Images】

 チャンピオンズリーグはベスト8で敗退、リーグも6位でフィニッシュ。この結果はマンチェスター・ユナイテッドとしては物足りない、と言わざるをえない。

 ジョゼ・モウリーニョ監督は、3年目に必ず失速するというジンクスの通り、ユナイテッドでも3年目にチームをコントロールできなくなってしまった。そうなってしまった理由はいくつもある。

 一つ目は徹底して相手の良さを潰すスタイルが、ユナイテッドには馴染まなかったことだろう。1年や2年は我慢できたかもしれないが、3年目にもなるとさすがに辟易としてしまったようだ。

 さすがにユナイテッドクラスのクラブに所属する選手としては、相手ありきの戦い方を選択することに抵抗感がある。自分たちの能力に自信があるからだ。ダービーなど大一番のみ、であれば選手も不満をぐっとこらえることができたかもしれない。

 しかし頑固なポルトガル人監督は、相手がどこであれ常に相手主体の戦い方を選択した。わかりやすい事例は、昨年9月に行われたプレミアリーグ第4節のバーンリー戦だろうか。

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