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レアル、監督解任2度のドタバタ劇。ロナウド移籍の穴は名将ジダンでも埋められず【18/19シーズン総括(7)】

2018/19シーズンは、これまでスペインが握っていた欧州の覇権がイングランドへと移る結果で幕を閉じた。タイトル獲得や昨季からの巻き返しなど様々な思惑を抱えていた各クラブだが、その戦いぶりはどのようなものだったのだろうか。今回はレアル・マドリーを振り返る。(文:加藤健一)

シリーズ:18/19シーズン総括 text by 加藤健一 photo by Getty Images

開幕前から始まった“ドタバタ”

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昨年6月に監督に就任したフレン・ロペテギ元監督【写真:Getty Images】

 前人未到のUEFAチャンピオンズリーグ(CL)3連覇にチームを導いたジネディーヌ・ジダンと別れたレアル・マドリー。2018/19シーズンは迷路に迷い込み、抜け出すことができなかった。

 そもそもの“ドタバタ”は、シーズン開始前から始まっていた。

 6月12日、レアル・マドリーはフレン・ロペテギ監督との契約合意を突如として発表。これを受けてスペインサッカー連盟(RFEF)は、スペイン代表がロシアワールドカップ初戦を3日後に控えているにもかかわらず、ロペテギをスペイン代表監督の座から解いた。かくしてレアル・マドリーのロペテギ政権は誕生した。

 昨夏は、9シーズンで450得点をチームにもたらしたクリスティアーノ・ロナウドがユベントスに、期限付きでMFマテオ・コバチッチがチェルシーに移籍。一方でチェルシーからGKティボー・クルトワを獲得。ロナウドが抜けたポジションには、オリンピック・リヨンでリーグ戦18得点とブレイクしたマリアーノ・ディアスを補強した。

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