ギリギリ合格点に届かず…
2018/19シーズンのアーセナルは、ギリギリ合格点に届かなかった。そんな印象だ。
リーグ戦は好不調の波が激しかったものの、マンチェスター・ユナイテッドのモイーズ政権の例もある。22年という長期政権後のシーズンという点を考慮すれば、4位のスパーズとは勝ち点差わずか1ポイントでの5位は心情的には悔しいものの、決して悪くない内容だった。
あとはシーズン最終戦となったヨーロッパリーグ決勝のチェルシー戦に勝って3シーズンぶりのチャンピオンズリーグ出場権さえ獲得することができていれば、十分に合格点となるはずだった。
しかしその「絶対に負けられない試合」で同じ街のライバルに1-4で大敗してしまう。あと少し、ギリギリ届かなかった。
では具体的に成長した部分と課題として残った部分について言及していきたい。
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