アントワーヌ・グリーズマン【写真:Getty Images】
アトレティコ・マドリーのエンリケ・セレソ会長は、フランス代表FWアントワーヌ・グリーズマンの移籍をめぐるバルセロナとの衝突を優位な展開に持ち込むことに自信を見せている。カタルーニャメディア『RAC1』がインタビューを伝えた。
バルサは12日に、アトレティコとの契約に設定されていた契約解除金1億2000万ユーロ(約146億円)を支払ってグリーズマンを獲得したと発表。両クラブ間の大きな問題に発展していた移籍騒動に、これで終止符が打たれたかに見えた。
だがアトレティコはその後、公式声明でバルサへの異論を唱えた。グリーズマンの契約解除金は今月1日から1億2000万ユーロに引き下げられたが、それ以前は2億ユーロ(約243億ユーロ)となっていた。バルサがグリーズマンと合意したのは「引き下げ以前であることは明白」とアトレティコは主張し、総額2億ユーロの支払いを求めている。
両クラブの主張の食い違いが今後どのような形で解決されるかは不透明であり、裁判に委ねられるとの見通しも伝えられている。だがそうなったとしても、アトレティコには勝算があるとセレソ会長は考えているようだ。
「クラブがこういう声明を出したのなら、それは証拠があるからだ」とセレソ会長。「検証を行い、本当に証拠があるのなら我々が必要だと考える金額を要求する」と強気の姿勢を見せている。
セレソ会長はまた、5月に退団を表明したグリーズマンへの非難も口にした。「彼の態度にはがっかりした。彼は移籍を望んでいたが、最後の瞬間まで何も言ってこなかった」とコメントしている。
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