日本代表の久保建英【写真:田中伸弥】
レアル・マドリーは日本代表MF久保建英を獲得するにあたり、宿敵バルセロナの5倍近い年俸を提示したことも争奪戦勝利の決め手になったという。スペイン紙『アス』が28日付で伝えた。
J1のFC東京に所属していた久保は、スペイン紙によれば今年1月から、下部組織時代に所属していたバルサへの復帰に向けた交渉を行っていたとのこと。FC東京とは、欧州移籍が可能となる18歳の誕生日で満了する契約を交わしていたことも明らかになっており、久保自身としてもバルサ復帰を想定していたことがうかがえる。
だが今月14日、バルサの宿敵であるマドリーが久保を獲得することが発表された。FC東京との契約満了をマドリーのみが把握していたことでバルサなど他クラブの機先を制することができたとの報道もあったが、久保に提示した契約の条件面にも大きな開きがあったようだ。
バルサが久保に提示していた年俸は25万ユーロ(約3070万円)だという。加入後にまずBチームからのプレー開始になるのはマドリーと同じだが、トップチームへの登録は保証されていなかったとスペイン紙は伝えている。
これに対し、マドリーが久保と交わした契約は税込み年俸200万ユーロ(約2億4600万円)、手取り120万ユーロ(約1億4700万円)でバルサの提示額の約5倍。加入するレアル・マドリー・カスティージャ(Bチーム)の平均年俸13万ユーロ(約1600万円)を大幅に上回る条件を提示し、「トップチームの選手候補」としたことがバルサとの大きな違いだったとみられている。
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