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森保監督、久保建英にレアルでのポジション奪取望む「出ている選手を評価するのは自然なこと」【コパ・アメリカ】

text by 編集部 photo by Shinya Tanaka

久保建英【写真:田中伸弥】
日本代表のMF久保建英【写真:田中伸弥】

 日本代表のコパ・アメリカ2019(南米選手権)は、24日のエクアドル戦に1-1で引き分けて終わった。グループリーグ敗退だが、選手たちやチームが得た成果は大きい。

 その中でも、大会中にFC東京からレアル・マドリーへの移籍が発表されたMF久保建英は、南米のトップレベルの選手たちとも遜色なく渡り合えることを十二分に証明した。3試合中2試合に先発起用された18歳は、ゴールこそなかったものの攻撃のスイッチ役として前線で抜群の存在感を放っていた。

 エクアドル戦を終えた翌日の25日、帰国の直前に宿舎で取材に応じた日本代表の森保一監督は「所属クラブで評価を変えることはないですが」と前置きした上で、「ビッグクラブでプレーする、ポジションを奪えれば、それは世界的なこと。プレーしている選手を評価するのは自然なことかなと」と久保への期待と、今後の継続的なA代表招集を示唆した。

 新シーズンはラウール・ゴンザレス監督率いるレアル・マドリー・カスティージャ(Bチーム)でプレーすることになる。「彼は本当に頭が18歳とは思えないほど賢く、自分の立ち位置や方向性を考えられる選手」と森保監督は久保を絶賛しており、まずマドリーのBチームで定位置を獲得することが、日本代表への定着にもつながるはず。

「やらなくちゃいけないことを整理して、自分を成長させていると思います。昨年はFC東京ではなかなか出場機会を得られず、今年は長谷川(健太)監督の信頼をしっかりつかんでスタートから試合に出ていて、中心になっているというのは、監督から要求されることを考えて、自分の中で吟味したうえで、元々持っている自分の良さを発揮することを考えてやれている。今はまだまだ身長も伸びていると聞きますし、身体もできているところなので、そこを加味しながら、今後の成長を追っていければと思います」

 次の日本代表活動は9月になる。その間に久保はマドリーに合流してプレシーズンをこなすが、そこでトップチームの選手とのプレーを経験できる可能性もあるだろう。短期間でどんな成長を見せるか。今後の動向にも引き続き注目していきたい。

(取材・文:舩木渉【ブラジル】)

【了】

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