コパ・アメリカを戦った日本代表には、東京五輪に出場する資格を持つ18選手が選出。3年後のカタールワールドカップに向けてというよりは、来年の東京五輪に向けた強化の意味合いが強かった。そしてU-22日本代表は今後、東京五輪に向けてどのようなスケジュールを送るのだろうか。
6月上旬のトゥーロン国際大会には伊藤達哉を除く、コパ・アメリカには出場しなかったメンバーが出場。現時点でU-22日本代表のラージグループの選手たちは、決勝でブラジルにPK戦の末に敗れたものの、準優勝という結果を残した。
現時点で予定されているU-22日本代表の活動は、10月6日から16日の海外遠征に加え、11月17日と12月28日に国際親善試合の3回。しかし、10月の海外遠征と11月の親善試合は国際Aマッチウィークの最中で、日本代表はどちらの週もカタールワールドカップアジア2次予選を戦うことが濃厚となっている。
堂安律、冨安健洋、久保建英といったメンバーは、10月、11月のA代表の活動を優先する可能性もあり、ベストメンバーが組めない可能性がある。さらに年末の試合は欧州ではシーズン中のため、上記の3選手に加えて、欧州クラブに所属する中山雄太、板倉滉、伊藤は招集が難しくなるだろう。
年が明けてU-23日本代表と名称を変えたあとは、1月のU-23アジア選手権に出場する。16チームが参加するこの大会では、決勝まで駒を進めれば最大6試合を戦うことになる。
3年前の前回大会では南野拓実、久保裕也が出場しているため、欧州組が参加できる可能性もある。
来年7月23日に開幕する東京五輪の男子サッカーに向けて、残された強化の機会は現時点で4回。海外組が参加できるのは10月、11月、来年1月の3回のみで、A代表メンバーは招集できない可能性も高い。それだけに、直前のトレーニングを含めた2週間弱を過ごし、3試合を戦ったコパ・アメリカでの経験は貴重なものになるだろう。
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