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日本代表、自ら起こした“ドタバタ自滅”。失点の引き金となった2つのミスとは?【コパ・アメリカ】

text by 編集部 photo by Shinya Tanaka
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ミスからピンチを招いてしまった柴崎岳【写真:田中伸弥】

【日本 1-1 エクアドル コパ・アメリカ2019】

 コパ・アメリカ2019(南米選手権)グループリーグC組第3節のエクアドル代表対日本代表戦が現地時間24日に行われ、1-1のドローに終わった。

 15分に中島翔哉のゴールで先制した日本は、自らのミスにより、エクアドルに主導権を渡してしまった。

 23分の場面では、バックパスを受けた川島永嗣が冨安健洋に出したパスが、アンヘル・メナにカットされてしまう。エネル・バレンシアのシュートは力なく川島の手に収まったが、失点していてもおかしくなかった。

 日本のミスは続く。26分、自陣で川島からパスを受けた柴崎岳が冨安へとパスを出すが、2対3の数的不利な状況を作られてしまう。すると、冨安が柴崎へ送ったリターンパスがバレンシアにカットされてしまった。結果的にバレンシアのファーストタッチが大きくなり事なきを得たが、不要なピンチを自らのミスから招いてしまった。

 35分の失点シーンは、そんな浮ついた状況の中で生まれた。エクアドルは右サイドからのクロスをあげると、ファーサイドにいた岩田智輝は落下地点を見誤ってしまい、相手選手をフリーの状態に。これがエクアドルの同点弾につながってしまった。

 ミスから主導権を渡してしまった日本は、先制してから同点弾を許すまでの約20分間で、久保建英の1本しかシュートを放てず。対するエクアドルは4本目のシュートがゴールになった。

 前半終了前にいくつかシュートまで持ち込むシーンはあったが、後半になっても主導権はエクアドルのまま。後半は66分に入った上田綺世が直後にシュートを放つまで、20分以上シュートがなかった。

 日本が先制した直後は、エクアドルが攻撃に手綱を引くことは予想できるだろう。そこで、不要なミスが続いてしまえば、必然的に試合の流れは相手に傾く。失点前の2つのミスは、川島、柴崎、冨安という、今回のメンバーの中では経験値のあるメンバーによって引き起こされた。そして、今大会で初出場を果たした岩田が、失点に直結するミスを犯している。

 思い返せば、ウルグアイ戦でも先制点の7分後に失点し、59分に勝ち越したものの、7分後に再び同点に追いつかれている。2つともミスが失点に絡んだわけではないが、前のめりになったウルグアイに対して、勢いを止められなかったことで、2つの時間帯は多くのピンチを招いていた。

 さらに過去をたどれば、2点を先制したにもかかわらず逆転を許した昨年のロシアワールドカップ・ラウンド16のベルギー戦も同じ。メンバーは代われど、日本の課題は代わっていない。

【了】

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