日本代表の久保建英【写真:舩木渉】
J1のFC東京に所属していた18歳のMF久保建英はスペインのレアル・マドリーへ完全移籍することが決定し、14日に両クラブから発表が行われた。久保はマドリーのBチームにあたるレアル・マドリー・カスティージャでプレーを開始することになる。
久保はコパ・アメリカ2019(南米選手権)に出場する日本代表の一員としてブラジル入りしている。日本代表のグループステージの試合は現地時間17日から24日にかけて予定されており、勝ち進むことができればさらに決勝トーナメントを戦う。久保のマドリー合流はその後ということになりそうだ。
マドリーのトップチームでプレーするためには、まずはカスティージャで活躍をみせてアピールする必要がある。だがプレシーズン期間中には、トップチームに選手たちに混じってのプレーを経験するチャンスを得られる可能性もあるかもしれない。
欧州ビッグクラブでは、トップチームの主力選手は各国代表チームの大会などによりプレシーズンの合流が遅い時期となる場合も多く、プレシーズンマッチには下部組織所属の若手選手なども起用される。昨年夏のマドリーでも、当初はカスティージャ所属だったブラジル代表FWヴィニシウス・ジュニオールや、プレシーズン終了後には再びレンタルに出されることになったノルウェー代表MFマルティン・ウーデゴーなどの選手たちがトップチームの試合に出場していた。
来季に向けたプレシーズン期間には、マドリーは夏季の恒例であるインターナショナル・チャンピオンズカップに出場予定。7月20日にバイエルン・ミュンへン、24日にアーセナル、27日にアトレティコ・マドリーとアメリカ国内で対戦する。続いてミュンヘンでのアウディカップに出場し、30日にトッテナム、31日にバイエルンまたはフェネルバフチェと対戦することになる。
プレシーズン中であってもトップチームでプレーできるカスティージャの選手は一部のみであり、コパ・アメリカに出場する久保には疲労もあるだろう。だが場合によっては夏季のビッグクラブ相手の試合でデビューを飾るチャンスもあるかもしれない。
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