ミノ・ライオラ氏【写真:Getty Images】
イタリアサッカー連盟(FIGC)から活動停止処分を下された代理人のミノ・ライオラ氏。その後、国際サッカー連盟(FIFA)からも全世界を対象とした同様の処分が下されたが、一時的に全て撤回されることになった。13日に伊メディア『フットボールイタリア』が報じている。
ライオラ氏はサッカー界の数多くのスター選手をクライアントに持ち、移籍市場に大きな影響力を持つ“大物代理人”。だが今年5月には、FIGCが同氏に対してイタリア国内での活動を3ヶ月間禁じる処分を言い渡した。
FIGCはライオラ氏に対する処分の理由を明らかにしていないが、サッスオーロに所属するFWジャンルカ・スカマッカの4年前の移籍に携わった際に何らかの不正があったのではないかとの報道もある。
FIGCによる処分はイタリア国内に限定されたものだった。だがFIFAからも同様の処分が下されたことで、ライオラ氏は今年8月9日まで全世界で代理人活動を禁じられることになった。しかし、代理人にとってこの期間に活動出来ないのは死活問題。すぐにスポーツ仲裁裁判所(CAS)へ上訴し、ライオラ氏の訴えが支持されたことで、最終判断が下される7月までFIFAの決定を保留し、イタリア国外の活動は通常通り行うことができることになった。
同メディアによると、ライオラ氏はイタリアの連邦控訴裁判所(CFA)にも上訴していたという。そして、ライオラ氏の訴えが支持され、FIGCの決定を退けた。つまり、少なくとも7月までは通常通り全世界を対象とした代理人活動が可能となった。
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