久保建英【写真:田中伸弥】
キリンチャレンジカップ2019、日本代表対エルサバルドル代表が9日に行われた。試合はホームの日本代表が2-0で勝利を収めた。
MF久保建英は67分、18歳5日という日本代表史上2番目の若さでピッチに入った。「良い展開だったというのもあると思いますけど、チャンスをもらえてよかったと思います」と語る久保は「なんか、ピリピリじゃないですけど、ひしひしと期待を感じました」とサポーターの想いを感じ取っていたようだ。
「楽しんでやってくれという前向きな言葉をかけてもらった」と森保一監督からの指示の内容を明かした久保は「トップ下けっこうやりやすいので、特に問題はなかったです」とスムーズに流れに入れたようだ。
ピッチ内ではMF中島翔哉やFW大迫勇也など攻撃的な選手との息の合った連携も見せた。「だいたい持った瞬間に何を考えているのかあの時はわかったので、そうだろうなって思ってたところでつながってよかった」と話す久保は特に「なんでもできるというか、ボールを収められるし、前も向けるしということで、あんな選手が横にいたらやりやすいというのが素直な気持ちです」と大迫のプレーの質に感心していた。
73分にはその大迫のパスを右サイドで受けDF2人の間をドリブルで抜けシュートまで持ち込む場面も作った。「2人の間を狙ったら、スルッて良い感じで抜けて、シュートを巻こうと思ったんですけど、ちょっと浮き上がらなくて」とあわや代表初ゴールというシーンを振り返った。
先輩選手たちの気遣いにも感謝している久保。「小林選手とか何度もいいパスをくれて、冨安選手もパスをくれて、気持ちよくプレーさせてくれる意図も感じたので、そうやって助けてもらえるのはすごくいいことだと思います」と話す一方「これからは試合に向けてやっているので、そういうことに甘えず、自分の力だけで良いプレーを出せるようにがんばるだけかなと思います」と次はゴールに絡むプレーに意欲を燃やしている。
「あんまり実感ないですけど、これから先、大きくなって、自慢できることの1つになるのかなと思います」とデビュー戦の感想を語った久保は18日から始まるコパ・アメリカで更なる飛躍を誓う。
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