コパ・アメリカへの出場が危ぶまれているアレクシス・サンチェス【写真:Getty Images】
キリンチャレンジカップ2試合を1勝1分で終えた日本代表は現地時間17日、コパ・アメリカ(南米選手権)グループステージ第1戦・チリ代表戦に臨む。
ホルヘ・サンパオリ元監督が指揮した2015年大会で初優勝を果たしたチリは、翌年行われた南米サッカー連盟(CONMEBOL)創立100周年の記念大会となった前回大会で連覇を達成。大会史上初の3連覇に挑むことになる。
しかしその後、チリ代表はロシアワールドカップ南米予選で敗退。現在指揮を執るレイナルド・ルエダ監督が昨年1月に就任した。最新のFIFAランキングでは16位となっている。
5月26日に発表された代表メンバーには、アルトゥーロ・ビダル、エドゥアルド・バルガスといった連覇を経験したベテランが選出。しかし、大会直前になって、連覇を目指すチームに悪いニュースが飛び込んだ。
シーズン終盤を怪我で欠場していたアレクシス・サンチェスは、治療の際に足首を負傷し、感染症にもかかったとされている。エースの欠場が決まれば、チームにとっては大きな痛手となる。
新体制ではここまで、12試合の親善試合を戦い、5勝3敗4分と苦戦。昨年3月にルーマニア、11月にコスタリカ、今年3月にはメキシコに敗れている。
それでも、2連覇中の王者を侮ることはできない。各ポジションには鍵を握る選手が据えられている。
日本代表が警戒すべきは、もちろんビダルになるだろう。チリ代表として102試合に出場するベテランは今季、バルセロナに完全移籍。リーグ戦33試合に出場し、クラブの連覇に貢献している。チリ代表の代名詞ともいえるプレッシングサッカーを体現する存在で、日本代表にとっては要注意なのは間違いない。
ディフェンスの軸となるのは、スペイン・アラベスで今季23試合に出場したギジェルモ・マリパン。ルエダ監督就任後の12試合すべてに出場しており、193㎝の長身を生かしたセットプレーも大きな脅威になるだろう。
エース・サンチェス不在の危機に直面しているが、日本にとっては格上であることには変わらないだろう。強豪国相手に日本代表はどのようなサッカーで挑むのだろうか。
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