エデン・アザール【写真:Getty Images】
チェルシーに所属するベルギー代表MFエデン・アザールは、来季レアル・マドリーへ移籍することが合意に達し、8日に両クラブから発表が行われた。だが非公表となっている移籍金の金額については、英国やスペインの各メディアによりいくつかの異なる数字が伝えられている。
スペイン『アス』紙は、マドリーが支払う移籍金の固定額は1億ユーロ(約123億円)だとしている。2013年にトッテナムからFWガレス・ベイルを獲得した際の移籍金が1億100万ユーロだとされており、アザールはこの時点ではクラブ史上最高額の選手にはわずかに届かないとの見方だ。
だが、設定された各種の目標を達成することで追加されるボーナスは最大3000万ユーロ前後であり、合計額は1億3000万ユーロ(約160億円)に達するとされている。ボーナスを含めればアザールの移籍金がクラブ史上最高額になるのは確実との見方だ。
『マルカ』紙も正式発表前の時点でほぼ同様の数字を伝えていた。固定額は1億ユーロであり、ボーナスを加えることでチェルシーが総額として要求していた1億3000万ユーロに迫る金額になるとのことだ。
一方、英国では総額をより高く伝えているメディアが多い。『ガーディアン』紙は固定額を1億ユーロとしつつ、ボーナスを含めた合計額は最大で1億4610万ユーロ=1億3000万ポンド(約179億円)に達するとしている。『スカイ・スポーツ』や『ミラー』でも最大1億3000万ポンドとしている。
『BBC』ではボーナスが少なくとも6000万ポンド(約83億円)になる可能性があるとして、合計額は1億5000万ポンド(約207億円)以上に達すると伝えている。『デイリー・メール』も同様に1億5000万ポンドという数字に言及している。
サッカー界の移籍金の史上最高額は、パリ・サンジェルマン(PSG)がFWネイマールを獲得する際に支払った2億2200万ユーロ(約272億円)。同じくPSGのFWキリアン・ムバッペはボーナスを含めて最大1億8000万ユーロ(約221億円)だとされている。正確な金額は不明瞭だとしても、アザールの移籍金はその両者に次ぐ史上3位となる可能性もあるかもしれない。
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