久保建英【写真:Getty Images】
日本代表のMF久保建英が、A代表デビューのときに向けて冷静に準備を進めている。7日、報道陣の取材に応じた。
7日、日本代表はキリンチャレンジカップのエルサルバドル戦に向けたトレーニングを行った。MF香川真司が負傷で別メニュー調整となり、久保のA代表デビューが近づいているかもしれない。
A代表デビューについて問われた久保は、「可能性が高くなかったかは分からないですけど、自分だけじゃなく、みんなも準備していると思う」と話しつつ、「チャンスがくれば、準備はしているつもりです」と述べた。
5日のトリニダード・トバゴ戦はベンチ外。久保にとっては「悔しさというより、もう終わったこと」で、気持ちは切り替わっている。チームが無得点だったことに対しても冷静で、「入るときは入る、ですし、入らないときは入らない、ので。『俺がいれば点が取れる』だとか、そういうことを言うつもりはないです。自分は相手に関係なく、チャンスをもらえれば自分のプレーを見せるつもりです」と、その機会が訪れるときを心待ちにしている様子だ。
人一倍大きな注目を浴びてきた18歳は、メディア対応も冷静だ。
森保一監督がトリニダード・トバゴ戦で久保をベンチ外にした理由を問われ、「気持ちを緩ませながら成長させたい」と話した。これについて久保は、「それを言って、森保監督と良い関係になることはないですし、捉え方によって変に書かれてもアレなので」と返答。誤解が生じないように注意を払った。いずれにしても、「自分だけじゃなく、誰もが試合には出たいと思う。試合に出るためにここに来ているんで。でも、それはここで言うより練習でアピールすることが全てだと思います」と考えており、実力で出場機会をつかむという熱い気持ちをのぞかせた。
(取材:元川悦子、文・構成:編集部)
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