ミランのリッカルド・モントリーボ【写真:Getty Images】
今季限りでミランを退団するイタリア代表MFリッカルド・モントリーボは、自身のSNSアカウントでサポーターに別れを告げつつ、過去1年間に自身が置かれていた状況への不満をあらわにした。
現在34歳のモントリーボは2012年にフィオレンティーナからミランに加入。2年目の2013年からはキャプテンも務め、公式戦通算150試合以上に出場してきたが、今季はジェンナーロ・ガットゥーゾ監督のもとで全く出場機会を得ることができなかった。
ベンチに入ることはあったモントリーボだが、2018/19シーズンは年間を通して出場ゼロに終わった。伊紙『ガゼッタ・デッロ・スポルト』によれば、ゲーム形式の練習ではプリマベーラ(ユースチーム)のメンバーに入れられることも多かったという。今季のホーム最終戦でも、同じく退団見込みのDFイニャツィオ・アバーテやDFクリスティアン・サパタにサポーターから拍手やチャントが送られる一方で、ベンチ外となったモントリーボにはその機会も与えられなかった。
「キャプテンマークを取り上げられたが、何も言わなかった。1分たりともプレーできなかったが、何も言わなかった。スタジアムで皆さんに挨拶する機会も持てなかったが、何も言わなかった」とモントリーボは、6日にインスタグラムで投稿した別れのメッセージの中で述べている。
モントリーボはまた、自身について「傷ついたキャプテン、傷ついた男」と表現して今季の苦悩を垣間見せている。それでもシーズン中に不満の声をあげて騒動を起こさなかったのはファンへの感謝の思いによるものだとして、「ユニフォームへの愛は永遠に変わらない。フォルツァ・ミラン」と締めくくっている。
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