ベルギーで優勝に貢献した伊東
森保一監督が率いる日本代表は豊田スタジアムでトリニダード・トバコと対戦する。前日会見で「これまで招集させてもらった選手をベースに先発を考えたい」と森保監督。その言葉の通りであれば、この試合でいきなり初招集の久保建英などが出場チャンスを得る可能性は低そうだが、その上で興味深いのは右サイドハーフの競争だ。
森保ジャパンがスタートしてから堂安律が主力を担ってきたポジションで、招集という意味で継続的に名を連ねている伊東純也は“二番手”の位置付けであり、実際にチームのパフォーマンスも堂安が出ている試合や時間帯の方が、南野拓実や中島翔哉との相性も含めて上だったことは間違いない。
しかし、伊東はアジアカップ後の2月に移籍したベルギーのゲンクで早期にチャンスを掴み、試合を重ねるごとに存在感を高めてリーグ優勝に貢献した。
「半分というか途中からの優勝なので、みんなよりはちょっと喜びというかそういうのは薄かったですけど、次のシーズンが大事かなと思います」
ゲンクの優勝に関してはこう語る伊東だが「だんだんチームメートも特徴をわかってくれて、パスを欲しいタイミングでパスがもらえたりというのを試合ごとに増えてよくなって行った」と手応えを掴んでおり、プレーの引き出しを増やした印象だ。
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