日本代表のMF久保建英【写真:舩木渉】
日本代表は4日、翌日の国際親善試合トリニダード・トバゴ戦に向けて会場となる豊田スタジアムで前日練習を行った。
この日に18歳の誕生日を迎えた久保建英もリラックスした様子だった。森保一監督を囲んで短くミーティングをした後、フィールドプレーヤーはピッチ周りを軽くランニングして、ストレッチを入れたのちにボール回しに入った。
ランニングの間からストレッチ中も、久保はずっと小林祐希の隣について談笑。3日の練習でも2人がコミュニケーションを取っている姿が見られ、小林は「サッカー選手なんてパス1本つなげばすぐ仲間になれるので、サッカーっていいなと思います。全然普通にやっているんでね、何の違和感もない」と物怖じせずに先輩ばかりのチームに入り込んできた久保の姿に感心しているようだった。
ボール回しで久保は酒井宏樹、大迫勇也、昌子源、中山雄太、柴崎岳、冨安健洋、伊東純也と同じグループに。そこでは1タッチで細かく速くボールをつなぐだけでなく、さすがの高い技術と広い視野でミスの少なさが目立った。
練習が報道陣に公開されたのは冒頭の15分間のみ。そこから先発メンバーを予想することは難しいが、練習前に行われた記者会見で森保監督は、トリニダード・トバゴ戦の選手起用について「まだ100%確定しているわけではないですが、これまで私がA代表の監督になって招集させてもらった選手をベースに考えていこうと思っています」と語っていた。
この発言の通りであれば、久保や大迫敬介、中山といった初招集の若手選手たちの先発起用はなさそうだ。また、トリニダード・トバゴ戦はベンチ入りが23人までとなる見込み。今回の日本代表には27選手が招集されており、久保らはベンチ外になる可能性もある。
久保は18歳最初の試合をスタンドから見守ることになるのか。森保監督の采配に注目が集まる。
(取材・文:舩木渉)
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