香川真司【写真:Getty Images】
日本代表は3日、キリンチャレンジカップ2019に向けたトレーニングを愛知県内で行った。今回も「10番」をつけることが決まったMF香川真司は、厳しい現実を突きつけられても、それに抗う意志を強く持っている。
今季前半戦はボルシア・ドルトムントで出番を得られず、冬にトルコのベシクタシュへ移籍した香川。「ホントに現実を見た一年でした」と苦しかったシーズンを振り返り、「いろんなものを知ることができた一年。だから非常に良い経験ができた」と、前向きに捉えている。
3月に30歳になった香川は、この年齢が「欧州では特にシビア」と感じている。ただ、「そこを受け入れるつもりはないというか、そんなことを気にして『僕はもうダメなのか』という気持ちでやっているようじゃ生き残っていけないので」と語り、若手との競争に意欲を燃やしている。
それでも、「それを感じさせるような現実を見せられたところは正直あった。それも含めて、新たなチャレンジをしていきたいと思っている。そういうのもを感じる一年でしたね」と香川。苦しいシーズンの中でさらなる成長の必要性を感じたようだ。
いずれにしても、日本代表の目標ははっきりしている。「このチームのゴールはワールドカップになってくると思う。あと3年、そういうプランニングを明確にしておきたい」と香川。「そういうものを頭に置きながら、今はいろいろ試してみるべきだし、失敗も含めていろいろ感じるべきだと思う。その積み重ねが2022年につながっていく」と感じている。日本代表は「若い選手も含めて良い状況が続いている。代表にとって良いことですけど、必ず欧州でやっていくと試練は訪れるので、うまく乗り越えながら、ワールドカップへの道を築いていければいいのかなと思います」とコメント。現在地と目標を見失うつもりはない。
(取材:元川悦子、文・構成:編集部)
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