日本代表は3日、豊田スタジアムで5日に開催されるトリニダード・トバゴ戦に向けて練習を行った。

　2日は室内調整だった大迫勇也も無事全体練習に合流。これで27人全員が揃った。報道陣には冒頭15分間のみが公開され、軽くランニングしたのちにダッシュやストレッチを入れ、フォールドプレーヤーが2グループに分かれてボール回しをしたところまでで非公開となった。

　動向が注目される17歳最後の日を迎えた久保建英は、ボール回しで伊東純也、小林祐希、畠中槙之輔、永井謙佑、中島翔哉、柴崎岳、中山雄太、昌子源、酒井宏樹、橋本拳人、山中亮輔と同じグループに入って、時折笑顔も見せながらリラックスした様子でボールを蹴っていた。

　さらに全体練習が始まる前には興味深い場面も。久保は海外組の選手たちに混じってリフティングゲームに興じていた。右隣には大迫勇也、左隣には小林、同じグループの中には堂安律や室屋成、槙野智章、岡崎慎司、原口元気がいた。日本代表の重鎮たちの輪の中に入っても、臆さず楽しそうにする様子から久保の適応力の高さがうかがえた。

　2日にはFC東京U-18の先輩でもある権田修一が「彼は別に物怖じせずに普通にどのカテゴリでもできちゃうのが、僕は本当にすごいなと思う」と、年の離れた先輩たちに囲まれても自分の特徴を発揮できるパーソナリティを称賛していた。

　現時点では5日のトリニダード・トバゴ戦に久保が出場するかは不透明。それでも9日にはエルサルバドル戦、さらにはブラジルでのコパ・アメリカも控えている。現時点で問題なく日本代表に馴染めているのであれば、4日に18歳の誕生日を迎えるファンタジスタはA代表でもいつも通りかそれ以上のパフォーマンスを見せてくれるに違いない。

（取材・文：舩木渉）

【了】