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なでしこジャパン、W杯前最後の強化試合でドロー。19歳の遠藤純が同点ゴールの起点に!

text by 編集部 photo by Getty Images

遠藤純
遠藤純【写真:Getty Images】

【日本女子代表 1-1 スペイン女子代表 国際親善試合】

 国際親善試合、日本女子代表(なでしこジャパン)対スペイン代表が現地時間の2日にフランス・ル・トゥケで行われた。試合は1-1の引き分けに終わった。

 今月7日に開催されるFIFA女子ワールドカップ前最後の強化試合に臨むなでしこジャパンは、DF熊谷紗希と南萌華がセンターバックを組み、右サイドバックにDF清水梨紗、左サイドバックには鮫島彩が入った。センターバックでの起用が多いDF市瀬菜々がボランチに入り、MF杉田妃和と組む。2トップにはMF籾木結花とFW横山久美が起用された。

 序盤は4-3-3のフォーメーションを組むスペインに苦戦してしまう。21分、右からのクロスに対して、エルモソがペナルティエリア内でコントロール。浮き球のボールが市瀬の手に当たってしまいハンドの判定が下された。これをエルモソがしっかり決め、スペインが先制した。先制された日本だったが、スペインから中々ボールを奪うことができず、日本らしい攻撃ができない。

 それでも32分、相手陣内でボールを奪った日本はショートカウンターを発動。MF長谷川唯がペナルティエリア手前の中央から、右に開いたMF中島依美にパスを供給。中島は右足で切り返し、左足でシュート。これは惜しくもゴール右に外れるも、日本が徐々にリズムを掴んでいく。

 だが、中々反撃のチャンスを作り出すことができない日本は60分、横山に代えFW菅澤優衣香、市瀬に代えMF三浦成美を投入した。さらに76分、籾木に代え19歳MF遠藤純、清水に代えDF三宅史織を投入した。投入された菅澤の惜しいシュートはあったが、得点を奪えないまま時間だけが過ぎていく。

 すると日本に待望の同点ゴールが生まれる。85分、左サイドのスローインから受けた遠藤がキープし、ふわりと浮かせたパスをペナルティエリア左に抜け出した杉田に供給。フリーで抜け出した杉田は中央へグラウンダーのクロス。これに菅澤がスライディングで合わせ、日本が同点ゴールを奪った。

 だが、後半ATにスペインが反撃に出る。ペナルティエリア手前の左からシュートを打たれる。これをGK山下杏也加がセーブ。このこぼれ球にカルデンティが詰めるも、山下が触りビッグセーブ。日本は最後のピンチを凌いだ。

 結局試合はこのまま終了し、1-1の引き分けに終わった。ワールドカップ前最後の強化試合を終えた日本代表は現地時間の10日に初戦のアルゼンチン戦を迎える。

【得点者】
22分 0-1 エルモソ(スペイン)
85分 1-1 菅澤優衣香(日本)

【了】

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