チュニジアのエスペランス【写真:Getty Images】
CAF(アフリカサッカー連盟)チャンピオンズリーグの決勝2ndレグが現地時間5月31日に行われ、判定への不服から一方のチームがプレー続行を拒否するという異例の事態の末にエスペランス(チュニジア)が優勝を決めた。『ロイター通信』など各国メディアが伝えている。
今季のCAFチャンピオンズリーグではエスペランスとウィダード・カサブランカ(モロッコ)が対戦。5月24日にウィダードのホームで行われた1stレグは1-1のドローに終わっていた。
2ndレグは前半41分にホームのエスペランスが先制点を奪い、2試合合計2-1でリード。59分にはウィダードが同点ゴールを決めたかに見えたが、その前にファウルがあったとして主審は得点を認めず、VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)による確認も行わなかった。
ウィダードはこの判定を不服として、プレーを続行することを拒否。CAF会長もピッチ上に出て仲裁を試みたが騒動は収まらず、1時間25分に及ぶ混乱を経て、エスペランスの勝利と優勝が宣言された。アフリカ王者として昨季のFIFAクラブ・ワールドカップにも出場していたエスペランスは2年連続4回目の大陸制覇となる。
現在はイスラムの断食期間であるラマダンにあたり、選手や観客らが日没後に食事を摂ってから試合に臨むことができるようにキックオフ時刻は現地時間午後10時に設定されていた。最終的に決着がついたのは日が変わり1日となってからのことだった。
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