ヨーロッパリーグ決勝はチェルシー対アーセナル【写真:Getty Images】
チェルシーとアーセナルが対戦するヨーロッパリーグ(EL)決勝のチケット割当や販売をめぐる問題が大きな騒動を引き起こしている。当初両クラブはチケットが「足りない」と訴えていたが、逆に大幅に余ることになってしまうかもしれない。
今季ELではチェルシーとアーセナルが決勝進出を果たし、“ロンドンダービー”でタイトルが争われることになった。その決勝は、現地時間29日にアゼルバイジャンの首都バクーで開催される。
決勝のカードが決定した直後には、欧州サッカー連盟(UEFA)から割り当てられたチケットが少なすぎるとして両クラブから不満の声が上がった。7万人近くを収容するスタジアムに対し、チェルシーとアーセナルからサポーターに販売するために割り当てられたチケットはそれぞれ6千枚前後だという。
その他のチケットは一般ファンや開催地のアゼルバイジャンサッカー協会に割り当てられていた。だが英紙『デイリー・メール』などによれば、アゼルバイジャンサッカー協会は両クラブのサポーターに向けて最大でそれぞれ1万枚のチケットを提供する意志を示したとのことだ。
しかし実際には、少なすぎるとされた両クラブ各6千枚のチケットすら大幅に余っている状況だという。それぞれ半分程度しか販売されておらず、両クラブは残った半分をUEFAに返却する可能性もあると伝えられている。
両クラブがチケット販売に苦戦している理由は、アゼルバイジャンという開催地にある。欧州のほぼ両端に位置するロンドンとバクーは直線距離でも約4000km離れているが、飛行機の便の不便さなどから、実際に必要な移動距離はそれを大きく上回る。観戦旅行には数日の休暇と多額の費用も必要となり、二の足を踏んでいるファンが多いようだ。
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