山根視来【写真:Getty Images】
明治安田生命J1リーグ第12節が17日、各地で3試合行われた。19時半キックオフの試合では浦和レッズ対湘南ベルマーレが対戦。試合は3-2で湘南が勝利した。
前節から8人スタメンを入れ替えた浦和は3バックにDF岩波拓也、鈴木大輔、阿部勇樹が入った。また、19歳MF荻原拓也が起用された。対する湘南はFW山崎凌吾が最前線に入り、2シャドーにMF梅崎司と中川寛斗が起用された。
先制したのは浦和だった。21分、右サイドの自陣で受けた宇賀神がマルティノスへ縦パス。これをキープすると、後ろから走ってきた中央の柴戸にバックパス。柴戸はそのままダイレクトでペナルティエリア内にいた長澤に送ると、ワントラップで反転し、右足でシュート。これが決まり、浦和が先制に成功した。
続く25分、相手陣内でマルティノスが奪い、浦和がショートカウンターを発動。そのままドリブルで仕掛けると、アンドリュー・ナバウトへスルーパス。GKとの1対1を沈め、浦和が2点のリードを奪った。
2点のリードを奪い勢いに乗りたい浦和だったが、湘南がチャンスを作る。ペナルティエリア手前でスルーパスを受けた杉岡が反転。相手DFに体を当てられるも、左足を振り抜き右ポストに当たって、ゴールに吸い込まれる。明らかにゴールラインを割ったが、西川がすぐにボールを拾い前にボールを送る。主審はゴールラインを割っていないと勘違いし、プレーオンとなる。喜んでいる湘南イレブンを横に、浦和が攻撃に出ると、そのままシュートまで持ち込んだ。
その後プレーは一旦止まり、湘南ベンチが猛抗議。主審が副審などに確認するが、結局ゴールは認められず。浦和の2点リードは変わらない。
幻のゴールで1点を逃した湘南は47分、柏木からボールを奪い、杉岡が左足で途中出場の菊地に縦パス。ペナルティエリア手前の中央で菊池はワントラップし、左足を振り抜くと、これがゴール左に決まった。
すると79分、ペナルティエリア右でスルーパスを受けた野田が粘り、深い位置まで運ぶと中央にマイナスのパス。これに菊池がダイレクトで合わせ、湘南が同点に持ち込んだ。菊池の2ゴールで湘南が同点に追いついた。さらに後半AT、湘南はカウンターから山根がセンターライン付近でボールを受けると、そのままドリブルで相手陣内へ侵入。ペナルティエリア手前の右から右足を振り抜くと、ゴールに突き刺さった。湘南が逆転に成功。このプレーがラストプレーとなり、湘南が3-2で勝利を収めた。
勝利した湘南は3試合ぶりの勝利。敗れた浦和はリーグ戦3連敗となった。
浦和レッズ 2-3 湘南ベルマーレ
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