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アヤックスが流した涙。運命を変えたトッテナムの采配…若きタレント集団に何が起きたのか

チャンピオンズリーグ準決勝2ndレグ、アヤックス対トッテナムの一戦が現地時間8日に行われ、2-3でアウェイチームが勝利している。アヤックスは後半ATまで2戦合計スコアで上回っていたものの、95分に失点を喫し、土壇場で決勝進出を逃す形になった。前半はほぼ完璧な内容の試合を見せていた同クラブに、一体なにが起きたのだろうか。(文:小澤祐作)

text by 小澤祐作 photo by Getty Images

奇跡はこの試合でも起きる

チャンピオンズリーグ
CL準決勝2ndレグでアヤックスとトッテナムが対決【写真:Getty Images】

 2日連続で奇跡を目の当たりにすることになった。やはりチャンピオンズリーグ(CL)には、目に見えない魔物のようなものがいるのだろうか。

 現地時間8日に行われたCL準決勝2ndレグ、アヤックス対トッテナムの一戦。1stレグを1-0で先勝していたホームチームは、この日も4-2-3-1のフォーメーションを採用した。しかし試合直前のアクシデントによってダビド・ネレスの起用が不可能となったため、1トップにはカスパー・ドルベリ、左サイドにはドゥシャン・タディッチが回ることになるなど、メンバーは多少変更されていた。

 一方、トッテナムはこの試合で1stレグは不在だったソン・フンミンが復帰。同選手は左サイドハーフに回り、1トップにはルーカス・モウラが起用された。この試合で復帰の可能性も高かったハリー・ケインは結局間に合わず、スタンドから戦況を見つめることとなった。

 試合が動いたのは開始わずか5分のことだった。アヤックスにコーナーキックのチャンスが訪れると、これをマタイス・デ・リフトが頭でゴールへ沈め、ホームチームがさっそく先制に成功したのである。

 2戦合計スコアを2-0に広げられたトッテナムは、ソン・フンミンを中心とした攻めでアヤックスゴールをこじ開けようと試みた。しかし、最後の最後まで身体を張って守ってくる相手の守備陣の奮闘もあり、なかなか得点を奪うことができない。

 反対に、30分には中盤でボールを奪われるとハキム・ジエクからタディッチへボールが渡り、あわや2失点目というシーンを作られるなど相手のカウンターに驚かされることもあった。

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