バルセロナに勝利したリバプール【写真:Getty Images】
UEFAチャンピオンズリーグ(CL)準決勝2ndレグのリバプール対バルセロナ戦が現地時間7日に行われ、4-0の勝利を収めたリバプールが決勝進出を決めた。1stレグでの0-3の敗戦により絶望的と思われた状況からの大逆転劇だった。
欧州サッカー連盟(UEFA)公式サイトは、CLで過去に実現された逆転の例を紹介しつつ、「我々は大会史上最大の逆転劇を目にしたのだろうか?」と問いかけている。
3点差を超える「4点差」からの逆転は、CLで過去に一度だけ例がある。3年前の2016/17シーズン決勝トーナメント1回戦で、パリ・サンジェルマン(PSG)との1stレグに0-4で敗れていたバルサが、2ndレグでは6-1の勝利を収めて逆転。残り数分であと3点が必要という状況から実際に3点を奪ってみせた。
今回のリバプールと並ぶ「3点差」からの逆転は他に2例。2003/04シーズン準々決勝1stレグでミランに1-4で敗れたデポルティボが4-0で逆転した試合と、昨季の準々決勝1stレグでバルサに1-4で敗れていたローマが3-0で逆転した試合だ。
1stレグ「2点差」からの逆転は過去に10回の例があるが、いずれも準々決勝あるいはベスト16。準決勝という舞台では3点差どころか2点差からの逆転も過去に例がなかった。1stレグ「1点差」からの逆転ですら容易ではなく、2007年のミランがこれまで最後の例だった。
CL以前のチャンピオンズカップの時代まで遡れば、1985/86シーズンにバルサがスウェーデンのイエテボリとの1stレグに0-3で敗れ、2ndレグに3-0からPK戦で勝利したことなどがあった。だが近年ではほぼ例のない歴史的快挙をリバプールは成し遂げた。
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