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不調のアーセナルを救ったトリオ。バレンシアに勝利…それでも残された課題と最大の問題点

ヨーロッパリーグ準決勝1stレグ、アーセナル対バレンシアの一戦が現地時間2日に行われ3-1でホームチームが勝利している。リーグ戦では3連敗中と不調だったアーセナルだったが、前線トリオの活躍もあり久々の勝利を奪い取った。それでも重くのしかかる課題と問題点とは。(文:小澤祐作)

text by 小澤祐作 photo by Getty Images

先制点献上。不調ぶりが露わに

アーセナル
アーセナルはホームでバレンシアと対戦し、3-1で勝利【写真:Getty Images】

 プレミアリーグで3連敗中、さらにいずれの試合すべてで3失点を喫しているなど、ここ最近のアーセナルはどこかおかしかった。目標である来季のチャンピオンズリーグ(CL)出場権獲得へ向けて順調に突き進んでいると思われたが、気づけば現在の順位はヨーロッパリーグ(EL)出場圏内の5位となっている。

 その不調ぶりは現地時間2日に行われたEL準決勝1stレグ、対バレンシア戦の前半開始早々にも露呈した。ゴンサロ・グエデス、ロドリゴ・モレノを中心としたカウンターをうまく封じることができず、自陣深い位置まで押し込まれてはシュートまで持ち込まれる。バレンシアは立ち上がりから高い強度を誇っており、アーセナルはその勢いに圧倒されていた印象だ。

 そして悪い流れを断ち切れぬまま、ホームチームは先制ゴールを献上してしまうことになる。11分、バレンシアにコーナーキックのチャンス。ダニエル・パレホが中へ蹴り込むと、これをファーサイドのロドリゴが頭で折り返す。これに反応したムクタル・ディアカビがヘディングで押し込み、バレンシアがアウェイゴールを奪った。

 最も与えたくなかったであろうアウェイゴールを開始早々に奪われてしまったアーセナル。やはり直近の不調からは抜け出すことができないのだろうか。そう思っていたが、ここから攻撃陣が目を覚ますことになる。

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