バルセロナのリオネル・メッシ【写真:Getty Images】
バルセロナのアルゼンチン代表FWリオネル・メッシは、史上最多となる6回目のバロンドール受賞に向けて大きく前進した。リバプール戦でも2得点の活躍を見せたことで、受賞が事実上確実になったとの見方もある。
バルサは現地時間1日に行われたチャンピオンズリーグ(CL)準決勝1stレグの試合でリバプールと対戦し、3-0の勝利で決勝進出に大きく近づいた。勝利の最大の立役者となったのは2ゴールを挙げたメッシだった。
この日の2点を加えて今大会での得点数は12点となり、メッシはCL得点王もほぼ確実。リーガエスパニョーラでも2位を大きく引き離す34ゴールを挙げ、バルサを今季の優勝に導いた。バルサはコパ・デル・レイ(スペイン国王杯)でも決勝に進んでおり、3冠獲得も現実味を帯びてきた。
今年はまだ半分も過ぎていないが、メッシのバロンドール受賞を確実視する見方は強まっている。スペイン紙『マルカ』は「明日にでもバロンドールを贈られるべき」、伊紙『ガゼッタ・デッロ・スポルト』も「6回目の受賞にまたも前進」と伝えた。バロンドールを主催する『フランス・フットボール』誌も、「このまま進めば順調」とメッシが最有力候補であることを認めている。
過去10年間にわたってバロンドール受賞を争い続けてきたクリスティアーノ・ロナウドは、ユベントスのセリエA優勝に大きく貢献したとはいえ、CLでは準々決勝敗退。夏にワールドカップやEUROが開催されない今年は、昨年のルカ・モドリッチのような存在が現れることも考えにくい。
準決勝1stレグ開催前の時点では、メッシと受賞を争う選手がいるとすれば、英国のPFA(プロサッカー選手協会)年間最優秀選手にも選ばれたリバプールのオランダ代表DFフィルジル・ファン・ダイクではないかとの見方もあった。だが直接対決に快勝したバルサとメッシが決勝進出に向けて優位に立ったことで、バロンドール争いも大きくメッシに傾いたと言えそうだ。
メッシがバロンドールを受賞したとすれば2015年以来4年ぶり6回目。5回で並んでいるC・ロナウドを上回り歴代単独最多となる。
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