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チェルシーが勝てない理由。マンU戦で露呈した課題、改めて考えるべき1トップの人選

プレミアリーグ第36節、マンチェスター・ユナイテッド対チェルシーの一戦が現地時間28日に行われ、1-1のドローに終わっている。アウェイチームは1点を先に失うなど一時苦しい展開に持ち込まれたが、相手のミスも重なりなんとか同点に追いつくことができた。しかし、逆転するまでには至らず、勝ち点3を奪うことはできず。一体なぜ?(文:小澤祐作)

text by 小澤祐作 photo by Getty Images

激しさを増すCL圏争い

チェルシー
チェルシーはマンUと対戦し、1-1のドローに終わっている【写真:Getty Images】

 マンチェスター・シティとリバプールが激しい優勝争いを繰り広げているプレミアリーグ。残り2試合とういうこともあり、ここから注目度はさらに上がっていくと見られるが、そちらばかりに視線を向けてはならない。来季のチャンピオンズリーグ(CL)出場を懸けた争いもより一層激しさを増している。

 現地時間28日には、そんなCL出場争いを繰り広げるマンチェスター・ユナイテッドとチェルシーが激突。どちらもここ最近の調子が良いとは言い難いが、この一戦で勝利し、CL出場権獲得への希望をつなぎたいところだった。

 ホームのユナイテッドは4-3-1-2のフォーメーションを採用。中盤にはアンデル・エレーラとファン・マタらが起用され、2トップはマーカス・ラッシュフォードとロメル・ルカクがコンビを組んだ。

 一方チェルシーは4-3-3のフォーメーションを採用。攻撃の起点は左サイドのエデン・アザールであり、そこにマルコス・アロンソらが絡んで攻めの形を作り出す。片方のサイドに人を集めておきながら、時折長いボールでサイドチェンジを行うことで相手DF陣を揺さぶり、一瞬空いたスペースを的確に突くというプランがどこまでユナイテッドに通用するかが一つのカギとなっていた。

 しかし、立ち上がりからテンション高く試合に入ったのはホームチームだった。中盤でポール・ポグバらがしっかりとボールをキープしながらタメを作り、相手の裏のスペースへ長いボールを蹴り込んではラッシュフォードらのスピードを生かす。ルカクはサイドに流れ一つの拠点を作るなど、ユナイテッドは試合開始早々から狙いを持って挑んできた印象だ。

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