ザルツブルクの南野拓実【写真:Getty Images】
日本代表FW南野拓実が所属するオーストリアのレッドブル・ザルツブルクは、今季のチャンピオンズリーグ(CL)の結果により、来季CLにグループステージから出場できるかどうかの瀬戸際に立たされている。オーストリア『スカイ・スポーツ』や英『BBC』などが伝えた。
オーストリアリーグで5連覇中のザルツブルクは、今季も国内で順調に首位を快走。このまま優勝を飾ったとすれば、来季CLの出場権を獲得することができる。
欧州サッカー連盟(UEFA)のリーグランキング11位のオーストリア王者に与えられるのは、CLプレーオフからの出場権。だが今季の大会の結果次第で、グループステージからの出場権を獲得できるかもしれない。カギを握るのは、今季CLで2チームが準決勝進出を果たしているイングランド勢と、同じくCL4強に進んでいるオランダのアヤックスだ。
CLの優勝チームには、来季CLのグループステージからの出場権が与えられる。今季CL4強に進んでいるリバプールまたはトッテナムが欧州制覇を成し遂げた上で、そのチームがプレミアリーグを4位以内(リバプールはすでに確定)で終えたとすれば、来季CLグループステージの出場枠がひとつ余ることになり、オーストリア王者が“繰り上げ”で出場となる。
だがトッテナムがCLで優勝し、プレミアリーグを5位以下で終えたとすれば、イングランドからはリーグ上位4チームとトッテナムの5チームが来季CLグループステージに出場。オーストリア王者はプレーオフを戦わなければならない。
ザルツブルクとしては、アヤックスが今季CLで優勝しないことも願わなければならない。プレミアリーグ勢が5つ目の枠を獲得しなかったとしても、アヤックスが今季の優勝で来季CLグループステージの出場権を獲得すれば、オーストリア王者が繰り上がることはできない。
これまでザルツブルクは今季までの13年間で11回CL予選を戦いながらも、全てグループステージに進めずに敗退してきた。悲願の本大会出場を果たせるのか、来季も予選敗退の恐怖に怯えることになるのか、今後の他国勢の動向を見守らなければならない。
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