シンデレラ・ストーリー
近畿大学を卒業して佐川印刷SC(現在のSP京都)へ。午前は練習、午後社業。在籍4年目にはJFL得点王になるが、チームが活動休止となり鹿児島ユナイテッド(J3)へ移籍。鹿児島では2年連続でJ3得点王。そしてJ2の大分トリニータへ移籍し、今季チームとともにJ1へ。第7節時点で6得点、リーグ最多得点者だ。
絵に描いたようなシンデレラ・ストーリーだが、ゴールゲッターならではの現象かもしれない。点取り屋は結果がすべて。得点さえしていれば成り上がっていくことは可能で、しかも得点力はリーグのレベルとはそれほど関係がないらしい。
藤本憲明はJFL、J3、J2、J1と順調に得点し続けてきた。ゴールできる人がゴールし、上手くてもとれない人はとれない。どうもそういうものらしい。
アマチュアから得点力でのし上がり、プレミアリーグ優勝を果たしたジェイミー・ヴァーディー(レスター・シティ)、パレルモのアマチュアクラブからスタートして1990年ワールドカップ得点王になったサルヴァトーレ・スキラッチなど、ゴールゲッターと出世物語は相性がいい。得点という目に見える結果、得点力はどんなチームもほしがる能力だということ、そしてカテゴリーに影響されにくい。この3点でカボチャは馬車になる。
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