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連覇の確率は70%、3つの要素で読む王者の戦術。スペイン代表が仕掛ける“二重の嘘”とは?

2014年W杯で戦術のトレンドは変わるのか? バルセロナが栄華を極めた時流に乗り、最先端となっているスペイン代表の戦術について、この国で指導者を務める坪井健太郎氏に解説してもらった。

text by 小澤一郎 photo by Getty Images

重要な緒戦・オランダ戦

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W杯連覇を目指すスペイン代表【写真:Getty Images】

 EURO連覇を達成し、W杯連覇も狙うスペイン代表は今大会を完全なるディフェンディングチャンピオン、優勝候補の筆頭として迎えることになる。

 コンフェデ杯決勝ブラジル戦での完敗や11月の南アフリカ戦で親善試合としては2年ぶりの敗戦を喫するなど圧倒的な強さと勢いが消えつつある“ラ・ロハ”だけに、今大会はスペインサッカー界のみならず世界のサッカーと戦術トレンドにとっても一つの岐路になる大会だ。

 個人的には、グループリーグ(GL)でこけなければ準決勝までは行くと踏んでいる。連覇の確率はズバリ、70%。連覇に必要なことは、準決勝、決勝の大一番で組み合わせも含めて運と結果を引き出すことができるかどうかであり、「GLでこけなければ」と言及したのは緒戦が前回大会の決勝の相手であるオランダであるから。

 オランダは優勝候補の一角に入ってくる強豪であり、スペインを喰えるチームの一つ。また、第二戦が親善試合でも苦しめられたチリであることから緒戦の入り方が悪ければ、GL敗退の可能性も少なからずある。

 ただし、本大会の組み合わせが決まった後のスペイン国内では日本のような過熱報道はなく、ある種の余裕、王者の風格を感じさせる雰囲気が漂っている。今回、スペインで育成年代を指導する坪井健太郎氏に代表チームについての分析をしてもらった。

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