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トッテナムが純利益の世界記録を更新! 新スタ建設によるウェンブリー開催が寄与

text by 編集部 photo by Getty Images

トッテナムの新スタジアム
トッテナムの新スタジアム【写真:Getty Images】

 トッテナムが世界記録の純利益を生み出した。4日に英メディア『BBC』が報じている。

 同メディアによると、トッテナムの2017/18シーズンにおいて、税引後の純利益が1億1300万ポンド(約165億円)になったという。この数字は、リバプールが今年2月に発表した世界記録の純利益1億600万ポンド(約155億円)を上回るもので、プレミアリーグのクラブがまたも世界記録を更新することになった。

 トッテナムがチャンピオンズリーグ(CL)でベスト16入りを果たしたこと。新スタジアム建設のためにウェンブリー・スタジアムをホームにし、多くの観客を集めたこと。カイル・ウォーカーをマンチェスター・シティに売り渡すなど、選手売却益で大きな収益をあげたことにより、前年度の収入3億1000万ポンド(約454億円)から3億8000万ポンド(約556億円)に増加。

 ウェンブリー・スタジアムで試合を開催したことにより、プレミアリーグにおける収入は1900万ポンド(約27億8000万円)から4260万ポンド(約62億4000万円)に倍増した。新スタジアム建設のためにホワイト・ハート・レーンを使えなくなった影響は受けておらず、むしろ、大きな恩恵を受けている。

 様々な収益が増えた一方で、コスト面も大きく抑えられた。トッテナムの選手の賃金は合計1億4700万ポンド(約215億円)とされる。アーセナルが合計2億4000万ポンド(約351億円)であることを考えると、およそ1億ポンド(約146億円)も少ないことになる。また、マンチェスター・ユナイテッドと比べると約半分だ。

 パリ・サンジェルマン(PSG)からルーカス・モウラとセルジュ・オーリエを獲得するなどして合計1億1600万ポンド(約170億円)費やしているが、カイル・ウォーカーなどを売却したことで合計8400万ポンド(約123億円)回収したという。

 今季はCLで準々決勝進出を果たし、新スタジアムのオープン日が遅れたことでシーズンの大半のホーム戦をウェンブリー・スタジアムで開催してきた。プレミアリーグでは第32節が終了した時点でCL出場圏内の3位につけている。多くの要因を考えると、2018/19シーズンの純利益も期待できそうだ。

【了】

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