意外にもドイツ代表は自信に溢れ、優れていた
同じ轍を…踏まなかった。3月24日、EURO2020予選のグループCでオランダ代表に挑んだドイツ代表。その 4日前、20日に行われたセルビア代表とのテストマッチでは、1-1のドローに終えていた。
この3月の代表ウィークを前に、5日、ヨアヒム・レーブ監督は“決断”を下す。マッツ・フンメルス、ジェローム・ボアテング、トーマス・ミュラーの3選手を、今後代表チームに招集しない意向を示した。若手に成長を促すため、長きに渡ってドイツ代表の戦いに貢献し、ブラジルW杯優勝時の主軸でもあった“ビッグ3”を外すーー。
こうした大鉈を振るった直後の初戦で、セルビア代表を相手に低調なパフォーマンスに終始したことは、オランダ代表戦に向けて不安を抱かせるものだった。もちろん改革が功を奏し始めるには、相応の時間が必要だ。セルビア代表戦の結果だけを持って、レーブ監督の“決断”が英断か愚策かを判断するのは難しい。
しかし、チームの再建に時間が必要だからこそ、昨年のネーションズリーグ(NL)で屈したオランダ代表を相手に勝利を収めることは、簡単ではないように思われた。
だが、アムステルダムに乗り込んだ試合でドイツ代表は、特に前半の45分間、見違えるような出来を披露。2トップを組んだリロイ・サネとセルジュ・ニャブリがそれぞれゴールを決め、2-0とリードを広げると、“主将”マヌエル・ノイアーもビッグセーブを連発。25分、27分と、ライアン・バベルの前に立ち塞がった。ノイアーがノイアーであることを再び証明した。
25日付の『ビルト』電子版は、「45分の長きにわたってドイツはオランイェを彼らのスタジアムで支配した。意外にもドイツ代表は自信に溢れ、優れていた」と記している。