都並氏も高く評価した潜在能力
平成最後、そして6月のコパ・アメリカ前最後の重要なテストマッチとなる26日のボリビア戦がいよいよ迫ってきた。森保一監督は「基本的に総替えで戦うつもり」と22日のコロンビア戦からスタメンを全て入れ替える大胆策を採ることを明言した。
今回は攻撃陣が香川真司や乾貴士ら2018年ロシアワールドカップ組中心、守備陣はキャップ数がゼロに近いメンバーが揃ってピッチに立つことになる。つまり選手見極めの色合いが濃いゲームになると言っていいだろう。
GKはAFCアジアカップ2019に参戦したシュミット・ダニエルか中村航輔が務めるが、いずれもキャップ数は5以下だ。守備陣もアジアカップ組の三浦弦太が6試合出場というだけで、西大伍と安西幸輝が1、畠中慎之輔がゼロと経験不足は否めない。いくら相手が堅守速攻スタイルを得意とするボリビアであっても、いざという局面でやられてしまう可能性も少なくない。
それでもロシア組の昌子源は「どんどんチャレンジしてミスした方がいい。それが代表の親善試合の場。初招集初出場の選手がいるっていうのはすごく羨ましいこと」と強調。怖がらずに突き進むことが大事だと若手の背中を押した。そう考えているのは、同じくボリビア戦のピッチに立つであろう香川や乾も同様だ。彼らの援護射撃を受けて、若手は積極的に自分を出すべきだろう。
とりわけ、コロンビア戦のラスト1分でピッチに立った左サイドバック・安西は期待値の高い選手の1人。かつて東京ヴェルディアカデミー時代に指導したブリオベッカ浦安の都並敏史監督も「ロシアの後に代表サイドバックになるのは安西」と以前から潜在能力を高く評価していた。