アルゼンチン代表のリオネル・メッシ【写真:Getty Images】
バルセロナに所属するFWリオネル・メッシは、昨夏のロシアワールドカップ以来となるアルゼンチン代表への復帰を果たしたが、チームを勝利に導くことはできなかった。代表でのプレーや姿勢について、母国からは再び懐疑的な声も上がっている。
メッシはワールドカップ以降代表でのプレーを一旦休止していたが、今月の国際親善試合に向けて久々の招集。現地時間22日に行われたベネズエラ戦に出場し、得点の起点となるプレーもあったが、試合は1-3の敗戦に終わった。
アルゼンチン代表で歴代最多の65ゴールを記録しているメッシだが、国際タイトルの獲得を逃し続けていることもあり、代表ではクラブほどの活躍を見せられていないという批判も根強かった。母国でのそういった批判が、代表チームから一旦距離を置くことにも繋がったのではないかとみられている。
今回の復帰戦でも、状況が過去と変わることはなかったと捉えられている。アルゼンチン代表の元キャプテン・元監督であるダニエル・パサレラ氏は、メッシについて「バルサとアルゼンチン代表では姿勢が異なる」と語った。スペイン『マルカ』などが伝えている。
「あちら(バルサ)ではもっとうまくいっている。そういうこともある。あるチームではうまくいくが、(別のチームでは)何かがうまくいかない。本人でなければ分からない」とパサレラ氏は語った。
同じく元アルゼンチン代表のホルヘ・バルダーノ氏も、スペイン『エル・パイス』のコラムでメッシについてコメント。「バルサでは全てのボールにタイミングが合う。代表では早かったり遅かったり、どこでプレーすべきか分からなかったりする。調子の狂った天才になる」と代表でのプレーを評している。
アルゼンチン代表は26日にもモロッコ代表との対戦を予定しているが、メッシは負傷のためチームを離脱してバルサへ戻った。次に代表でプレーする機会は6月のコパ・アメリカとなる。
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