スペイン代表のセルヒオ・ラモス【写真:Getty Images】
EURO2020予選F組第1節の試合が現地時間23日に行われ、スペイン代表がノルウェー代表にホームで2-1の勝利を収めた。決勝点となったのはDFセルヒオ・ラモスによるPKだった。
1-1の同点に追いつかれたあと、スペインはFWアルバロ・モラタが倒されてPKを獲得。キッカーを担当するS・ラモスは、ボールをゴール中央に浮かせるチップキック、いわゆる「パネンカ」でGKのタイミングを外してネットを揺らした。
このキックを得意としているS・ラモスだが、今季は特にそれが顕著。スペイン『アス』紙などによれば、S・ラモスはキャリア通算で8本のパネンカPKを決めているが、そのうち5本が今季に入ってから決めたものだ。レアル・マドリーではリーガエスパニョーラのジローナ戦、バジャドリー戦、セルタ戦、国王杯のジローナ戦でも成功させていた。
パネンカ一辺倒では相手GKも読みやすくなるかもしれないが、“普通”のPKも織り交ぜることで的を絞らせていない。今季のS・ラモスはマドリーとスペイン代表で合計10本のPKを蹴って全て成功させ、成功率100%を誇っている。
同様のキックを得意とする選手は他にもいるが、名称の由来となった元チェコスロバキア代表のアントニーン・パネンカ氏も、「S・ラモスは私の最高の模倣者」と認めていた。今後も対戦するGKを悩ませることになりそうだ。
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