森保ジャパンの右サイドは激戦区に
9ヶ月前のロシアワールドカップ初戦の相手・コロンビアとの再戦が刻一刻と迫ってきた。コロンビアは2012年から7年間チームを率いたホセ・ペケルマン監督が退任し、アジアカップでイランを率いていたカルロス・ケイロス監督が就任したばかり。
新体制の初陣であり、6月のコパ・アメリカも控えている重要な時期ということで、ハメス・ロドリゲスやラダメル・ファルカオら主力の大半が来日している。日本にリベンジを果たすべく、本気モードで挑んでくるはずだ。
その宿敵に挑む日本代表は、横浜合宿3日目の20日から戦術練習を開始。報道陣をシャットアウトして実戦的メニューをこなした。今回は大迫勇也不在のFW陣がやや手薄なものの、2列目には森保体制の看板トリオである堂安律、南野拓実、中島翔哉に加え、ロシアワールドカップ組の香川真司と宇佐美貴史が復帰。アジアカップに参戦した乾貴士もおり、戦力は非常に充実している。
ロシアワールドカップではともに左サイド要員と位置づけられた乾と宇佐美だが、所属クラブではともに右サイドに入るケースが多い。そんな実情もあり、森保一監督から絶対的な信頼を寄せられてきた堂安も、安穏としてはいられない状況になってきた。
「サッカー選手である以上、ポジション争いは切り捨てられないところ。宇佐美くんと同じポジションになる場合は僕も全力で取りにいきます」と堂安はガンバ大阪の6つ上の先輩に挑戦状を叩きつけた。
乾との競争についてはコメントをしなかったものの、アジアカップで乾が追加招集された際、「乾くんのテクニックを見て天才やと思った」と高度な技術とスピードを誇る30歳のアタッカーに敬意を表していて、簡単に勝てる相手ではないことは十分に分かっている。彼らとの戦いを制して定位置を確実につかむことが、20歳のアタッカーにとっての直近の重要命題と言っていいだろう。