背中で代表の重みを示せる貴重な存在
2008年5月のコートジボワール戦(豊田)で国際Aマッチデビューを飾ってから足掛け12年。日本代表通算95試合出場31ゴールという傑出した実績を誇る男・香川真司が、満を持して新生ジャパンに戻ってきた。
森保一監督体制発足後半年が経過し、ついに初招集された大物MFは、18日から横浜市内で始まったコロンビア・ボリビア2連戦に向けた合宿初日から異彩を放った。
前日17日に30歳のバースデーを迎えた茶髪のアタッカーは弾けんばかりの笑顔でピッチに姿を現し、練習開始前に森保監督と談笑。トレーニング冒頭のランニングでは東口順昭や昌子源、中村航輔ら2018年ロシアワールドカップ組とともに先頭を走って若いチームを盛り上げた。
香川の一挙手一投足にメディアが注目し、スタンドの観客も熱視線を送る。現在、トルコでも圧倒的な注目度と期待値を誇る彼だが、森保ジャパンにおけるインパクトも絶大だ。その存在感はこれまでチームに参戦してきた吉田麻也や長友佑都らをはるかにしのぐレベルだったと言っていい。
「彼には持っているものを1人の選手としてプレー時に発揮してもらえればいいですし、彼が持っている経験値をピッチ内外で経験の浅い選手たちに伝えていってもらえればなと。背中で引っ張っていってほしいと思っています」と森保監督も前向きに語っていたが、まさに彼は背中で代表の重みを示せる貴重な存在。
本人もその自覚を持っているようで「長谷部(誠)さんだったり、圭佑(本田)だったり、そういう選手が抜けて新たな代表として活動している。そういう新鮮さを感じる」と神妙な面持ちでコメントしていた。