大分トリニータの藤本憲明【写真:Getty Images for DAZN】
明治安田生命J1リーグ第4節の試合が17日に各地で開催された。JFL(日本フットボールリーグ)の2019シーズン開幕日でもあったこの日、2人の“JFL出身選手”が躍動をみせた。
湘南ベルマーレ対ベガルタ仙台戦では、湘南のDF小野田将人がJリーグデビュー。JFLのFC今治から今季湘南に移籍し、異例の“3段階昇進”で話題となった22歳は先発でのJ1デビューを飾った。
43分にはその小野田が前線へ駆け上がり、左サイドからのクロスに滑り込んで初ゴールも記録。このゴールで先制した湘南は後半にも追加点を奪い、1点を返されたが2-1で勝利を収めた。
大分トリニータ対横浜F・マリノスの試合では、大分のFW藤本憲明が2ゴールを挙げて2-0の勝利の立役者となった。今季昇格した大分で自身初のJ1を戦っている29歳の藤本は、4試合5得点で得点ランク首位タイにも浮上している。
藤本は2015年まで、JFLのSP京都FC(旧称は佐川印刷SC、佐川印刷京都SC)でプレーしていた。2016年に移籍したJ3の鹿児島ユナイテッドFCでJリーグにデビューすると、2年連続のJ3得点王に輝く活躍。大分に移籍した昨季は12得点を挙げてチームのJ1昇格に貢献し、藤本個人としては4年間で3段階の昇格を成し遂げてきた。
J1の歴代得点王には、それ以前にJ3やJFLでのプレーを経験していた選手はいない(中山雅史は旧JFLでのプレー経験があるが、当時はJリーグに次ぐ2部相当だった)。シーズンはまだ序盤戦であり気が早いが、Jリーグでは初めてのタイプの得点王となるチャンスもあるかもしれない。
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