「重要な試合で結果を出したい」と熱望も…
2019年アジアカップ(UAE)で20歳の堂安律(フローニンゲン)、冨安健洋(シントトロイデン)とともに「森保ジャパン新世代の象徴」と位置付けられた南野拓実(ザルツブルク)。全7試合中6試合に先発出場し、カタールとのファイナルでは喉から手が出るほどほしかった1点をゲット。敗れはしたが、数少ない日本の希望となった。
あれから約1ヶ月が経過し、南野はレッドブル・ザルツブルグでのシーズン後半戦に全身全霊を注いでいる。アジアカップ明けは2月14日のUEFAヨーロッパリーグ(EL)ラウンド32、クラブ・ブルージュ戦から開始。
3月10日のオースリアリーグ1部、シュトルム・グラーツ戦まで公式戦7試合を消化しているが、彼自身が先発出場したのは、2月17日のオーストリアカップ準々決勝、ウィーナー・ノイシュタット戦(2-1で勝利)と2月24日のリーグ戦、ラピッド・ウイーン戦(0-2で黒星)と直近のグラーツ戦(0-0のドロー)の3試合のみ。EL3試合を含めた他4戦は全て後半途中からの出場になっている。
「重要な試合で結果を出したい」と熱望する南野が、最も重視していた7日のELラウンド16第1レグ・ナポリ戦もベンチスタートを強いられた。最近のザルツブルクは中盤をダイヤモンド型にした4-4-2を採用しているが、この日の2トップはイスラエル人FWモアネス・ダブールとザンビア人FWパトソン・ダカで、トップ下にはハンネス・ヴォフルが陣取る形でスタートした。
南野は2トップの一角を占めるダカ、あるいはトップ下・ヴォルフとの交代要員と位置付けられた。