土壇場のゴールで勝利に貢献
前節は負傷により欠場した香川真司だが、今節は戦列復帰を果たし75分から途中出場を果たしている。その時点でベシクタシュは2-1とリードしていた。自身のところでボールを落ち着かせ、起点となりながらチャンスがあればゴールも狙う。そうしたことが背番号23に求められていたのではないだろうか。
しかし、香川の投入直後にチームは最終ラインの裏を突かれて失点してしまう。『2-1のまま試合を終わらせる』というプランは崩れたが、ベシクタシュは気を取り直して猛攻を開始。香川も積極性を打ち出した。78分、PA内右に走り込むと、パスを呼び込んで右足でシュートを放つ。
さらに82分には、左サイドのスペースで受けるとファーサイドへクロスを供給。リカルド・クアレスマがボレーで狙うも枠を外れた。90分にも敵陣で香川が仕掛ける。PA手前で受け、相手を剥がしにかかる。フィニッシュに持ち込むことはできなかったが、相手の嫌がるエリアに侵入するプレーだった。
すると後半アディショナルタイム、ベシクタシュのサポーターが喜びを爆発させるシーンが訪れる。敵陣左サイドでアドリアーノがボールを奪うと、香川がドリブルで持ち込む。周りの状況も視野に入れつつ、自ら縦に運び左足を振り抜いた。これが決まってベシクタシュが土壇場で勝ち越しに成功。香川は復帰戦でチームを勝利に導くパフォーマンスを披露した。
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